ハンドドリップのお湯は何回に分けて注ぐ?初心者向けの注ぎ方

ハンドドリップのお湯は何回に分けて注ぐ?初心者向けの注ぎ方

ハンドドリップでは、お湯を一度に全部注ぐのではなく、何回かに分けて注ぐ方法がよく使われます。

初心者なら、蒸らし+2〜3回程度の注湯から試すと分かりやすいです。

ただし、注ぐ回数に絶対的な正解はありません。

ドリッパーの形や豆の量、挽き目、狙う味によって変わるため、まずはシンプルな方法を一つ決めて、同じ条件で繰り返すことが大切です。

目次

初心者は「蒸らし+2〜3回」から試してみる

最初は次のような流れにすると覚えやすいです。

1. 少量のお湯で蒸らす
2. 1回目の本抽出
3. 2回目の本抽出
4. 必要なら3回目で残りを注ぐ

たとえば、1杯分として豆10g・お湯150〜160ml程度を使う場合は、

  • 蒸らし:20〜30ml程度
  • 1回目:残りの約半分
  • 2回目:残りを注ぐ

くらいから始めても構いません。

細かく回数を増やすより、毎回同じように注げることを優先したほうが、初心者には味の違いを確認しやすくなります。

ハンドドリップで蒸らし後にお湯を2〜3回に分けて注ぐ初心者向けの手順

最初に少量のお湯で蒸らす

最初の注湯は、本格的に抽出するためではなく、コーヒー粉全体を湿らせる「蒸らし」です。

HARIOでは、粉全体が湿る程度にお湯を注ぎ、30秒蒸らす方法を案内しています。

蒸らしでは、粉全体へ均一にお湯が行き渡るようにするのがポイントです。

中心だけに注いで周囲が乾いたままになると、その後のお湯の通り方にムラが出やすくなります。

蒸らしについて詳しく確認したい場合は、こちらの記事もつなげられます。

本抽出は一気に注ぎ切らない

蒸らしが終わったら、本抽出へ移ります。

初心者の場合、残りのお湯を一度に全部入れるよりも、2〜3回程度に分けたほうが、お湯の量を調整しやすいです。

一度に大量のお湯を入れると、ドリッパー内の水位が大きく上がり、注ぐ速さや粉との接触時間も変わります。

逆に、細かく分けすぎると操作が増えて、毎回同じ条件にするのが難しくなることがあります。

まずは少ない回数で安定させ、その後に好みに合わせて調整しましょう。

注ぐときは中心から小さな円を描く

お湯は、コーヒー粉の中心付近から小さな円を描くように注ぎます。

HARIO V60でも、中心に500円玉程度の円を描くイメージで注ぐ方法が案内されています。

ペーパーフィルターへ直接お湯を当てるのではなく、コーヒー粉へ注ぐことを意識しましょう。

外側まで大きく回しすぎる必要はありません。

特に円すい型ドリッパーでは、中心付近へ安定して注ぐほうが操作をそろえやすくなります。

注ぐ回数が多いと味は濃くなる?

「回数を増やせば濃くなる」と単純には言えません。

注ぐ回数を増やすと、一度に入るお湯の量が減り、抽出時間やドリッパー内の水位が変わります。

その結果、条件によっては味がしっかり出ることもありますが、挽き目や注ぐ速さなど他の要素も影響します。

そのため、

回数が多い=濃い
回数が少ない=薄い

と決めつけないほうがよいです。

味を比べたい場合は、豆量・湯量・湯温などをそろえ、注ぎ方だけを変えてみましょう。

注ぐタイミングは水位を見ながら決める

次のお湯を注ぐタイミングも、毎回そろえると比較しやすくなります。

一つの方法として、前に注いだお湯がある程度落ちてから次を注ぎます。

完全に水がなくなるまで待つ方法もありますが、レシピによっては一定の水位を保ちながら注ぐ方法もあります。

SCAの2杯用プアオーバーでは、30秒の蒸らし後、ドリッパー内を半分程度満たした状態を保ちながら残りのお湯をゆっくり注ぐ方法が案内されています。

つまり、「毎回完全に落ちきってから注ぐ」ことも絶対的なルールではありません。

初心者なら、毎回同じくらいの水位で次を注ぐことを意識するとよいでしょう。

注ぐ速さも毎回そろえる

同じ3回に分けていても、注ぐ速さが大きく違えば抽出結果も変わります。

勢いよく注ぐと短時間で水位が上がり、細くゆっくり注ぐと時間が長くなりやすくなります。

最初は、細いお湯を一定の速さで注ぐことを意識しましょう。

ドリップポットを使うと、注ぐ量や速さを調整しやすくなります。

注ぎ口による違いについては、こちらの記事で詳しく確認できます。

回数より「毎回同じ条件」が大切

ハンドドリップを始めたばかりだと、

「2回がいいのか」
「3回がいいのか」
「5回に分けたほうがいいのか」

と回数そのものが気になりやすいです。

しかし、初心者にとっては何回注ぐかより、毎回同じ条件で淹れられることのほうが重要です。

まずは、

蒸らし30秒前後
本抽出を2〜3回
同じ豆量
同じ湯量
同じ湯温

という条件で何度か淹れてみましょう。

そこから味を見て、注ぐ回数や量を変えると違いが分かりやすくなります。

ハンドドリップで注ぐ量、速さ、タイミングをそろえるポイント

味を調整するときは一つずつ変える

注ぎ方を変えるときは、ほかの条件を一度に変えないようにします。

たとえば、

  • 注ぐ回数を増やす
  • 挽き目を細かくする
  • 湯温を上げる

を同時に行うと、どの変更が味に影響したのか分かりにくくなります。

まずは注ぐ回数だけを変え、味の違いを確認しましょう。

好みの方向が分かってから、挽き目や湯温を調整するほうが整理しやすくなります。

初心者向けの注ぎ方を一度整理

最初の基準として、次の流れから始めてみましょう。

  1. コーヒー粉全体へ少量のお湯を注ぐ
  2. 30秒程度蒸らす
  3. 中心へ小さな円を描きながら1回目を注ぐ
  4. 水位が下がったら2回目を注ぐ
  5. 必要なら3回目で残りのお湯を注ぐ

HARIOでは、蒸らし後に中心へ円を描くように注ぎ、杯数に関係なく3分以内に注ぎ切る方法を案内しています。

ただし、ドリッパーやレシピによって注ぎ方は異なります。

使用している器具にメーカー推奨レシピがある場合は、その方法を基準にするのもよいでしょう。

まとめ

ハンドドリップのお湯を何回に分けるかに、すべての器具で共通する正解はありません。

初心者なら、まず蒸らし+本抽出2〜3回程度から始めると分かりやすいです。

大切なのは、回数を増やすことではなく、

  • 毎回同じ量
  • 同じ速さ
  • 同じタイミング

を意識することです。

慣れてきたら注ぐ回数や一度に注ぐ量を少しずつ変え、自分が飲みやすい味へ調整してみましょう。

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この記事を書いた人

PITALISTのCoffee部門編集担当。コーヒーを難しく考えず、自宅で気軽に楽しめる方法を初心者目線で紹介しています。豆や淹れ方、器具の違いなど、気になったことは実際に試しながら検証。自分好みの一杯を見つけるヒントをお届けします。

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