コーヒー1杯分の粉は、10〜12g程度がひとつの目安とされています。
ただ、「大さじなら何杯?」「コーヒーメジャースプーンなら何杯?」となると、少し分かりにくいものです。
そこで、市販の中細挽きコーヒー粉を使い、一般的な大さじ15mLとコーヒーメジャースプーンで実際に量ってみました。
今回の条件では、すりきり1杯の平均は大さじ約3.43g、コーヒーメジャースプーン約5.07gでした。
UCCでは大さじすりきり1杯を約5gの目安としていますが、今回の大さじではそれより少ない結果になっています。
コーヒー1杯分の粉は10〜12gがひとつの目安
UCCでは、ホットコーヒー1杯分(出来上がり約140cc)に対して、コーヒー粉10〜12g、湯160ccを目安として案内しています。
また、量は好みに合わせて加減するよう案内されています。
全日本コーヒー協会でも、中細挽きの標準的な分量として1杯約10gを紹介しています。
ペーパードリップの具体例では、1杯140mL分に対して中細挽き12g、湯160mLとしています。
つまり、10〜12gは絶対的な正解ではなく、最初に試すための基準と考えると分かりやすいでしょう。
コーヒー粉の基本的な計り方について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
[ここに「コーヒー粉の正しい計り方|スプーン1杯は何グラム?」のリンクが入ります]
大さじとコーヒーメジャースプーンで実際に量ってみた
今回使用したのは、市販の「UCC ゴールドスペシャル リッチブレンド」です。
ちょうどPITALIST編集部で新しいコーヒーを開封するタイミングだったため、開封直後の粉を使って計測しました。
最近はコーヒーの価格も上がっているため、大容量のお徳用を選ぶことがあります。
ただし、大容量は割安でも、開封後の保管には気をつける必要があります。
PITALIST編集部では、数週間で使い切れる分を保存瓶に移して冷蔵庫へ。残りは袋に入れて冷凍室で保管しています。
パッケージには中細挽きと記載されています。
コーヒーの保存方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
計量には次の2種類を使用しています。
- 一般的な計量用大さじ:15mL
- コーヒーメジャースプーン:ダイソー「Cooma」の15mL計量
ダイソー公式の商品情報でも、今回使用したCoomaは5mL・15mLを計量できる仕様となっています。
コーヒー粉をすくい、スプーンの縁ですりきりにした状態で計測しました。
使用したスケールは、0.01g単位で表示できるものです。
大さじは最初に5回計測したあと、結果を確認するためさらに5回測り、合計10回。
コーヒーメジャースプーンは5回計測しました。
参考として水でも簡易的に確認しています(各1回)。
大さじは最初に約15.98gとなりましたが、水面の盛り上がりを抑えて量り直すと約15.47g、コーヒーメジャースプーンは約14.65gでした。
表面張力や液面の合わせ方による誤差があるため、これは厳密な容量測定ではありません。

大さじは約3.4g、メジャースプーンは約5.1gだった
計測結果は次のようになりました。
| 計量器具 | 計測回数 | 平均 | 最小〜最大 | 数値の幅 |
|---|---|---|---|---|
| 大さじ15mL | 10回 | 3.43g | 3.24〜3.69g | 0.45g |
| コーヒーメジャースプーン (今回はダイソー15mL) | 5回 | 5.07g | 5.00〜5.13g | 0.13g |
公称15mLのスプーン同士でも、今回の平均値には約1.6gの差が出ました。
また、今回の計測では大さじが0.45g、コーヒーメジャースプーンが0.13gと、大さじの方が測定値の幅が大きくなっています。

大さじ15mL
3.34g / 3.41g / 3.53g / 3.26g / 3.38g / 3.69g / 3.24g / 3.48g / 3.46g / 3.47g
コーヒーメジャースプーン
5.08g / 5.00g / 5.12g / 5.13g / 5.00g
UCCの「大さじ2杯で約10g」と実測結果には差が出た
UCCでは、スケールがない場合の目安として、大さじすりきり2杯でコーヒー粉約10gと案内しています。
また、UCCの抽出レシピでは、大さじすりきり1杯を約5gとしつつ、焙煎度によって異なるため、あくまで目安としています。
しかし、今回使用した大さじでは1杯平均3.43gでした。
平均値から計算すると、
3.43g × 2杯 = 約6.9g
です。
UCCが示す約10gの目安とは、約3gの差が出る計算になります。
これは、UCCの案内が誤っているという意味ではありません。
粉の焙煎度や状態、すくい方、使用するスプーンなどによって、実際の重量には違いが出る可能性があります。
そのため、「大さじ○杯」という換算は便利ですが、必ず同じ重量になるとは限らないと考えておくとよいでしょう。
ちなみに今回使用したダイソーのコーヒーメジャースプーンは平均5.07gとなり、UCCが大さじ1杯の目安として示す約5gに近い値になりました。
ただし、これは今回の条件での結果であり、因果関係を示すものではありません。
コーヒー粉10〜12gは大さじ・メジャースプーン何杯?
今回の平均値をもとに換算すると、10〜12gを量るときの目安は次のようになります。
| 粉量の目安 | 大さじ15mL | コーヒーメジャースプーン |
|---|---|---|
| 約10g | 約3杯 | 約2杯 |
| 約12g | 3〜4杯の間 | 約2.4杯 |
今回使用したコーヒーメジャースプーンなら、すりきり2杯で約10gと考えると分かりやすいでしょう。
12g程度にしたい場合は、2杯に少し追加するイメージです。
大さじの場合、平均値から計算すると3杯で約10.3g、4杯で約13.7gです。
そのため、10g程度なら約3杯、12g程度なら3杯と4杯の間がひとつの目安になります。
公称15mLでも結果に差が出た理由は?
今回使用した2つのスプーンを並べてみると、形状には大きな違いがあります。
一般的な大さじは浅く開口部が広いのに対し、コーヒーメジャースプーンは深く、開口部が狭い形状です。

コーヒー粉は液体ではないため、スプーンの形状や粉の入り方、すりきる面などが重量に影響した可能性があります。
ただし、今回の検証だけで形状が重量差の原因だと断定することはできません。
今回確認できたのは、同じ15mL表記のスプーンを使っても、実際に量ったコーヒー粉の重量には差が出たということです。

形状の違いだけでなく、粉の粒の状態や入り方、すりきり方など複数の要素が関係する可能性があります。
メジャースプーン1杯の重さは商品によって違う
今回使用したダイソーの15mLコーヒーメジャースプーンでは、中細挽きのコーヒー粉が平均5.07gになりました。
ただし、すべてのコーヒーメジャースプーンが1杯約5gという意味ではありません。
UCCでも、コーヒーメジャースプーンには7g用や10g用などがあり、メーカーによって規格が異なると説明しています。
自分が使っているメジャースプーンが1杯何gなのか分からない場合は、一度確認しておくと、その後の計量が楽になります。
自分のスプーンで基準を作ってみよう
毎回スケールを使わずにコーヒーを淹れたいなら、普段使っているスプーン1杯が何gなのか、一度だけ確認しておく方法があります。
やり方は簡単です。
同じ条件ですりきり1杯を3〜5回量り、その平均を出します。
たとえば平均が約5gなら、
2杯=約10g
を自分の基準にできます。
そこから実際に淹れてみて、
- 濃く感じるなら少し減らす
- 薄く感じるなら少し増やす
と調整していけば、自分に合った量を見つけやすくなります。
10〜12gという数字も、自分好みの一杯を探すためのスタート地点です。
コーヒー粉をスケールで正確に量る方法については、こちらの記事でも紹介しています。

まとめ
今回、市販の中細挽きコーヒー粉を実際に計測したところ、
大さじ15mLは1杯平均約3.43g、ダイソーの15mLコーヒーメジャースプーンは平均約5.07g
という結果になりました。
今回の平均値で10g程度を量るなら、大さじは約3杯、コーヒーメジャースプーンは約2杯が目安です。
また、UCCが案内している「大さじすりきり2杯で約10g」という目安に対し、今回の大さじでは平均値換算で約6.9gとなり、実際の重量には差が出ました。
粉の種類や焙煎度、スプーン、量り方などによって結果は変わる可能性があります。
まずは10〜12g程度を基準にして、自分が普段使う道具で自分好みの量を見つけていくのが分かりやすい方法です。


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